正気は健全に失え

明けましたーーーーーー!!!!!!!!

いつもご訪問くださる皆さん、今年もどうぞよろしくお願いします!
喪中ゆえ「おめでとう」って言えないから、こういうときなんて言ったらいいのか、ちょっと悩んじゃうね。

前回のブログでチラッと触れたゲーム作りたいって話ですが……

新年早々セールの力を借りて買っちゃいました…!!!

やはり鉄は熱いうちに打ての気持ちでバンドル版を買い、デフォルトでは物足りないからと有料素材とプラグインをちょっと買い足して…
これで私もツクラーの仲間入りですね!!!
マップ作成がめちゃくちゃ楽しい!!!!
チュートリアルは一通りやったんですが、イベントの組み立て方とか、システム制御のし方とか、まだよくわかってないことがたくさんあるので、触りながら少しずつ覚えていきますね💪

ホラーじゃない探索ADV的なBLゲーが作りたい!!!!(言うだけならタダ)

 

健全な創作活動について

サイトもいよいよ3周年になりました。
できれば何かしらの催しを企画したかったところですが、ちょっと難しそうなので初心に立ち返るという意味を込めて、こんな話題をつらつら綴っていこうと思います。

 

私が同人活動を本格的に始めたのは2018年です。
当時沼ったのはFGOというビッグジャンルで、その中でも新キャラを扱った流行カップリングに狂っていました。
そう、本サイトにも展示されてるサリエリ受け小説たちこそ、当時の熱量を具現化したものなんですよね。
込み上げてくる衝動のままにキーボードを叩いては、文字通り散文と呼ばれるものたちを書き捨てるように量産していました。
その作品は小説というよりはポエムに近く、少しでも推しカプを連想する要素を見つけたらすぐさま話のネタとして繋げていました。

当時の私は本当に、こじつけ力が高かった。
その原動力は、間違いなくそのカップリングを推す熱量に他なりません。

沼った衝撃を昇華させるために創作活動を始め、誰かに読んでもらうと、いずれ評価されていきます。
最初は1言だけの短いものですが、そこに大きな価値を見出した私は何度も読み返すほど喜びました。

自分の作品を読んでくれる人がいる。
自分の作品を褒めてくれる人がいる。

その事実を知るんです。

すると次は読者の評価を気にするようになっていきました。
界隈の流行をチェックし、人気の字書きさんの文体を研究したりして、独学で何かしら学ぼうと必死でした。
苦手なSNS交流も頑張ろうとしました。
リプライを送って、その返信が来るか否かで一喜一憂する日々でした。

その頃から、本作りとイベント参加を始めた気がします。
部数の相場がわからないからネットで調べまくってたけど、結局サンプルにぶら下げたアンケートで決めましたね。
その節は本作を手に取ってくださってありがとうございました。

で、それ以降からちょっとずつ私の中で歯車が狂いだしたんですよ。

オフ本処女作が個人的にヒットしてしまったせいで、順風満帆だと思い込んでいたんです。
何の根拠もないのに、次の本はもっといけると思ってたんでしょうね。
めちゃくちゃ部数刷って大失敗しました。
そうして承認欲求が暴走した私は、なんと毎日SSを上げるということを始めてしまったんです。
別にそう宣言した訳じゃないんですけどね、結果的にそうなったというだけで。

何かもう、駆り立てられてました。
回遊魚状態でした。書くのを止めたら死ぬくらい思ってたんじゃないですかね。

そんな経緯から生まれた地獄の現パロ連載。
自分でもなぜ完結できたのか不思議なんですが、たぶん本にしてイベント頒布すると宣言したからじゃないかと思ってます。
あとは最初の反応が物凄くよかったことでしょうか。
ブクマ数が当時では中の下程度に留まっていた中、あの話だけはかなりよかったんですよね。
その人達の反応のお陰で大きな承認を得られたという感覚は、かなり強くありました。
中でも一際大きな反応をいただいた方には表紙まで描いていただけて、今では一生の宝物です。

しかしそれでも、連載の続きを上げてもブクマは当初の比にならず……
今見返すとそんなに大差ないなと思うのですが、当時の私はそれが不安で仕方ありませんでした。

「どうしたら読んでもらえるんだろう」
「私の小説なんか読んでもらえない」
「○○さんの小説には反応するのに、何で私の小説にはしないんだろう」

「それだけ私には価値がないのかな」

気付きました?
そう、認知が歪んでるんですよ。
元々うっすらその兆候はあったんですが、しっかりと認知行動に支障が出始めたのはあの頃でした。

作品のpv数と自分自身の価値をイコールで結びつけていたんです。

上げれば上げただけ読まれて反応をくれる時代はとうに過ぎたと、気付くのが遅過ぎました。
ろくな交流もせず、ツイートの頻度も高くなく、新作を上げるスパンも長い。
つまり活動が活発じゃなかったんです。
加えて思い込みで人間不信に陥ることもしばしばあり、それによる衝動的な行動のせいで迷惑をかけてしまった方もいました。

承認欲求を拗らせて背伸びし続けた結果、私はその界隈に身を置くこと自体が苦痛になりました。

それでも、素敵な出会いや貴重な経験など、楽しい思い出もたくさんあったことは、きちんと覚えています。
初めてアンソロ寄稿の依頼を受けたとか、その主催さんの下に集まった寄稿者さん方とヲタクらしい打ち上げをした経験とか、例の地獄連載が刺さってくれた人と今もめちゃくちゃお世話になってるとか……

本当にたくさんあるんです。ちゃんと覚えてるんです。
でも、あの頃の私はそれ以上に、見えない読者の評価が欲しくて堪らなかった。

それからしばらくして今のジャンルに移り、カウンセリングとか色々経て……こんな感じになりました。

ざっくりし過ぎだって?
…まぁつまり、人の評価を気にしなくていい環境を構築して、そこでマイペースに続けられてるよってことです。

マイペースってあまりいい意味で使われないことの多い印象ですが、私はこの言葉、とっても好きですね。
誰にも左右されず、頻度とかノルマとかを自分で決めて継続できてるってことじゃないですか。
色んな声や情報に踊らされまくる昨今、マイペースを維持するってめちゃくちゃ難しいと思うんです。
それができるってことは自分を大切にしてる証拠だし、自分を大切にしてるからこそ、周囲の仲間も大切にできるし、どんな些細な評価も取り零すことなく大事にできる。

無理をしないだけで、創作における苦楽のバランスが変わるんですよ。
あの頃は苦しい方に比重があったけど、今はもう楽しいしかないですね!
原稿中とか締めきり前とか、状況によってはしんどくなるけど、それでも物を作る楽しさには敵わない。
だから今も続けているんです。

苦しいならやめればいい。
辛いならしばらく離れるといい。

そうやって離れたり近付いたりを繰り返すことで、自分に最適なペースが見つかるはずです。

私も一切創作せずにゲーム三昧な頃がありました。
それでも「創作したい!」気持ちが湧くと、ちゃんと出戻っています。

創作とは、時間と体力の他に思考と感情も削る行為だと思うんです。
湧き上がる衝動のようなものを発散したくて、その手段のひとつに創作があるんです。
最初から商業作家だった人はごく稀で、まずは自分自身のことをアウトプットしてから商業に転身するパターンが多いはず。

二次創作も同じです。
最初から界隈の需要のために始めた人ってほとんどいないはずなんですよ。
それよりも公式から物凄い供給を受けて、情緒も何もかもぐちゃぐちゃになって、推しに向ける気持ちがどうにもならないほど大きくなったから始めたって人の方が多いはず。

自分の内から湧き上がる激しい感情の消化に創作という手段を用いているだけ。
だからこそマイペースでいることが大切なんです。
激しい感情に身を任せ過ぎてしまうと、それは癇癪になってしまうので。

もちろん推しのあんな姿やこんな姿を妄想して正気を失うのも大切です。
その正気を失った状態を長く続けるためにも、自分自身の状態に目を向けながら適切なペースを探す。
つまり健全に正気を失うことこそ、創作活動を長く続けるポイントなんじゃないでしょうか。

今はスマホ1台で大概のことがやれちゃう時代です。
自分の中で「心地よい」と感じる空間を自由に作れば、あとは気の向くまま風の向くまま。
書きたい!と思ったそのときに、筆を執るなりキーボードを叩くなりすればいい。

まだまだ創作のために生活を蔑ろにしてしまうことのある私ですが、これからもマイペース健全に正気を失うを胸に、これからも創作活動を続けていきます。

 

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今年ももったり更新していくので、よければ引き続きお付き合いいただけると嬉しいです😊