さよなら、オペラ・セーリア - 3/3

『オペラ・セーリア』は悲劇的なオペラ作品のことを指し、『オペラ・ブッファ』は喜劇的なオペラ作品のことを指します。
 今回タイトルにした『さよなら~』の方は、亮くんが現実世界から消える際の挨拶を藤原くん視点でアテレコしたというイメージです。
 つまり「あばよ、丸藤の悲劇」って感じの一種の皮肉なんですね。
 変わって『ようこそ~』の方は、自分がダークネスの世界にお邪魔する際の挨拶を亮くん自身がアテレコしたというイメージです。「喜劇に参加してやんよ」って感じの、まあ皮肉です。
 個人的に4期のダークネス周りの話って、亮くんが2~3期に体験した地獄そのものだと思っていて、それを乗り越えただろう彼が藤原くんとどう対峙するのかとても興味がありました。
 デュエルはできないだろうからきっと藤原くんの不戦勝なんだろうなぁと思いつつも、闇を乗り越えた亮くんならダークネスな藤原くんを動揺させること位はできるんじゃないか、なんて考えて。
 そんな感じで哲学マウントの取り合いみたいな話を書いてみました。いや、これ本当になってるか……?
 とにかくそんな心理戦(主に藤原くんの立ち居振る舞い)をオペラに見立てて、二人のスタンスを重ね合わせてみました~。
『さよなら~』をタイトルにしたのは、藤原くんの方が力で勝ったからです。

 改めまして先日手に取ってくださった方はありがとうございました~!