その日は、いつもより少しだけ騒がしかった。
前に獄中死した古株に次いで古い臣下が、幾度目かの請願に部屋を尋ねてきた。臣下は戸口を遮るようにして立つ主人へ懸命に訴えるも、当の彼は無反応のようだった。
私はというと、前戯の途中で中断されてしまった熱を持て余し、自慰に耽っていた。ベッドの上でもぞもぞと身を捩り、すぐにでも受け入れられるようにナカを弄っていると、それが却って欲を育てる結果を招き声を上げてしまった。
何か思案するような、あるいは迷っているかのような、そんな空気を纏うカーティスの背中を、私は呼んだのだ。
彼はすぐに来てくれた。臣下の残した食事を手に。
そして私の目の前で一口食べたあと、しばらくして床をのたうち、そのまま動かなくなってしまった。